久和田農園店長インタビュー

広島県は三原市の人里離れた場所にある小規模な農園「久和田農園」は、多くの愛好家さらには専門家を唸らせる知る人ぞ知る農園です。シーズン中の直売所では長蛇の列に並ばないと購入できないという事態も頻繁に発生、インターネット販売では小規模農園にも関わらずその顧客数はかなりの数になります。さらにこの久和田農園は歴史ある果物農家が集まる激戦区において圧倒的な存在感を放っており、直売所において久和田農園の果物を指名買いする客が急増しているとのこと。 この他を圧倒する強さはどこから来ているのでしょうか?今回はまざぁーずうぉーむが行った久和田農園店長へのインタビューをもとに久和田農園ついてまとめましたので、ぜひ一度ご覧ください。

1、久和田農園の活動概要
2、久和田農園の歴史
3、今後の事業展開及び将来の展望

1、久和田農園の活動概要  
久和田農園は広島県は三原市高坂町にある仏通寺近傍にある農園密集地域において、ぶどう及び梨の生産から直販・通販までを手掛けている農園です。手掛ける品種はぶどうにおいてはサニールージュやハニービーナスから王道ピオーネやシャインマスカット等、梨においては一つの大きさが1キロを超えるあたご梨等、多種多様な果実を生産しております。現在の店長(久和田一夫氏)がこの農園に参戦してからは、「研究データに基づく農業」及び「最新技術の導入と徹底した効率化」のスローガンのもと、久和田農園を発展させるため昼夜問わず全力で目標達成に邁進しております。さらには他の生産者等と連携し、農業や地域に関してより良い理解を深めてもらおうと、農業体験や各種イベント等の企画及び実行にも力を入れています。

2、久和田農園の歴史  
久和田農園は現在の店長である久和田一夫氏の実父、久和田敏明氏が公務員の職を退職し起こした農園です。始めた当初は敏明氏が伝統的な栽培方法で生産していた地元農家の方々から教わりながら運営していたようですが、運営開始から月日が経つにつれ敏明氏は伝統的な栽培方法や販売方法に関して疑問を抱くようになりました。
一方、一夫氏はその当時は自動車メーカーのディーラーにおいてメカニックとして勤務しておりましたが、漠然と将来的には農業に従事したいとの考えを持つようになります。そして一夫氏は脱サラを決意、久和田農園の事業を引き継ぎ運営していくこととなります。脱サラした一夫氏はまず広島県農業技術センター果実研究所で1年間、ぶどう及び梨の栽培について研修を受けました。この研修期間中に農業は伝統や経験によって裏付けられるのではなく、科学的に裏付けられた研究データに基づいて成り立っているという結論に到達しました。このことが現在の久和田農園のスローガンである「研究データに基づく農業」及び「最新技術の導入と徹底した効率化」という2つの方針の根本を形成したことは間違いありません。
研修期間を終了し久和田農園の運営を任された一夫氏は、それまで他の農家と同じく伝統的な栽培方法であった久和田農園に対し、研究データに基づき形成された現代農業の手法というメスを入れることにより、農園を非効率で生産性の低い旧式の伝統農家から、効率重視及び高生産性追求の現代農家へと進化させることに成功しました。旧式の伝統農家というのは先祖の代から継承されてきた栽培方法がそのすべてであるため、臨床データに基づかない方法がほとんどです。そして一番の特徴は村社会であるがゆえに、新しい技術を受け入れることが難しいという問題を抱えていることです。この旧式農業では事業の発展性に乏しいことは言うまでもありません。一夫氏は最新の栽培方法や機械による手作業の簡略化、インターネットを活用した販売方法等、その時点で取り入れることができる全ての技術を導入し、農園を現代農家へと成長させていったのでした(詳しい栽培方法は久和田農園ホームページをご覧ください)。
久和田農園が現代農園へと進化した結果、多くの顧客を獲得することに成功しました。直売所運営時期に久和田農園の果実を求めて長蛇の列ができることは日常茶飯事で、小規模農家にも関わらずインターネット通販による顧客数はかなりの数になります。さらにはこの地区の直売所では過去に指名買いの事例は無かったとのことですが、久和田農園の果実のみ直売所においてある一定の顧客から指名買いをされるという快挙まで達成したのです。

 

3、今後の事業展開及び将来の展望  
「私の夢は収益を大きくすることではありません。次の世代の人間が農業に新規参入しやすい基盤を構築することです」、久和田一夫氏はこう語ります。現代では農業の新規参入に対する心理的ハードル(農業は長い経験や基盤がないと難しいといった風潮)が高すぎることにより、多くの若者が農業を一つの就職の選択肢として視野に入れることが出来ない環境であると危惧する一夫氏は、農業を徹底して効率化し、作業効率を可視化することにより、心理的ハードルの大部分を取り除くことが出来ると考えています。「私がやっていることは、研究所の研修で習ったことをベースに常に新しい技術を取り入れているだけです。久和田農園を見ていただければ、農業が難しいという風潮は誤りだということがお分かりいただけます。」と語る彼は現在、常に新しい技術を導入しつつ栽培工程から無駄を徹底的に無くし、工程をシステマチックにすることにより、新規雇用者等が久和田農園の作業に素早く順応することが出来るような体制整備を進めています。「変化を恐れず進化する努力を惜しまない」、これが他を圧倒する久和田農園の強みなのです。

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